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October 30, 2012

商文化なき国家 消費「脱中国」こそ国の守り 編集委員・安本寿久

 「商文化なき国家 消費「脱中国」こそ国の守り 編集委員・安本寿久」(10月30日:産経新聞)

 そういえば何十年か前に、フランスと中国が同じ時期に核実験を行ったが、日本はフランスにだけ抗議したんだった。フランス製品の不買運動なんかもあったけど、中国はお構いなしだった。ひどかった。いまもひどいけど、モノが言えるようになっただけマシか。

 記事を引用する。

 最近、大阪の繁華街が随分とすっきりした。休日は人波で歩くのも難儀する道頓堀通りもミナミの地下街も、拍子抜けするほどすいすい歩ける。張り上げているとしか思えない大声の会話もほとんど聞こえない。

観光・自動車産業悲鳴

 なぜだろうと考えて、はたと気づいた。中国人の団体客が消えたのだ。同時に、列に並ばない、平気で割り込むといった無法もなくなった。一市民として、これほどうれしいことはない。

 しかし、観光都市でもある商都・大阪としては困ったことらしい。ドラッグストア・コクミンでは、中国人の団体予約客がゼロになり、高級化粧品などの仕入れ量を減らしたという。がんこ寿司では9月に3万人のキャンセルが入り、10月の予約はゼロに近いという。「観光地悲鳴」。新聞各紙では、そんな見出しが躍っている。

 輸出産業も打撃を受けている。中国向け自動車輸出は3割、4割減という状態。財界も悲鳴を上げ、経団連の米倉弘昌会長は、尖閣諸島国有化のきっかけを作った石原慎太郎東京都知事の国政進出に、「具合が悪い」と言ったりしている。かつての財界総理は今にも、中国の兵糧攻めに「参った」と言い出しそうな危うさである。

 政治に経済カードを使うことは言うに及ばず、文化カードからスポーツカードまで、ありとあらゆる手段で嫌がらせをし、相手国に譲歩を迫るのは中国の習い性である。その一方で、武力をちらつかせるのも、この国の性根のなせる業だから、今さら嘆くのはやめよう。「金や脅しで魂は売らない」。その決意を新たにすることが今、最も日本人らしい行いである。

 2年前の中国漁船衝突事件のことを思い出したい。その際も中国国内では抗議デモ、日系スーパーの破壊が行われた。検査の厳格化を名目にした通関業務停滞という嫌がらせもあった。その上に、軍事管理区域侵入容疑で日本人の建設会社員を逮捕し、船長との実質上の身柄交換を迫るという前時代的な手まで使ったのが中国という国だ。今回の中国側の措置はほとんどが、日本にとっては予測可能なことでもあったのだ。

 唯一注目したいのはその中国が、前回使ったレアアース(希土類)カードを切らないことである。2年前、日本は年間2万8564トンのレアアースを輸入し、その82%を中国に頼っていた。しかし、輸出業務を停止する措置を中国が取ったため、家電製品やエコカーの生産が滞った日本があわてた経緯がある。

 今回は、中国はこのカードを切ろうにも切れないのである。この2年間に日本は代替品の開発を進めるとともに、調達先を分散した。今年上半期の輸入量は6102トンに激減している上に、輸入元はフランス21%、ベトナム13%、エストニア9%などとなり、中国依存率は49%にまで減った。この状況で中国が輸出制限に踏み切れば、日本はフランスなどからの調達を増やすだけのことである。

 今月24日には、この中国の苦境を示すニュースも飛び込んできた。中国のレアアース最大手、内蒙古包鋼稀土高科技が1カ月間の操業停止を決めたというものだ。経済を政治カードに使えば、自国産業も返り血を浴びる。今回はそれを、中国に教え込む好機でもある。日本が見失ってはならない視点はそれだ。訪日中国人が減った10月、日本人の中国ツアーも72%減った。中国観光業も打撃を受けているのである。苦しいのは日本だけではない。 

フランスとは雲泥の差

 輸出入に関しては、ほっとするようなニュースもある。来月15日に解禁になるボージョレ・ヌーボーに関するものだ。

 今年は産地のブドウが、例年の半分の収穫量という不作で、値上がりが心配されるが、23日に早々と販売価格を発表した西友は、昨年の価格以下に値下げする方針だという。

 「日本は世界最大の輸入国。大切な市場を守るため、日本への供給が優先されている」

 この常識破りの値下げの理由を、フランス食品振興会はそう説明しているという。同会はフランス産食品の輸出促進団体。他国への供給を減らしても上得意を喜ばせるのがフランスの商法ということだ。この方針の背景には、低価格路線を取って、平成16年をピークに減っていたヌーボーの消費を一昨年から再び上昇させた日本の小売業の努力がある。信頼関係に結ばれてこそできた輸出入なのである。

 商文化とはこういうものだ。今年は日中国交回復40周年だが、たとえ何百年つきあおうと、中国とはこういう関係は結べまい。日本はもう、幻想を捨てるべき時なのだ。

 中国は、金に飽かせてIMF(国際通貨基金)や世界銀行などのポストを取る前に、世界から信用される商業国家になることが先だろう。経済も文化も、領土や覇権を広げる手段としか見ない国に、世界経済を語る資格はない。それ以上に、国が衰えた時に手を差し伸べてくれる国があるまい。フランスや日本のような先進国とは所詮、国柄が違うのである。


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