約束の日 安倍晋三試論
小川榮太郎「約束の日 安倍晋三試論」(幻冬舎)
産経新聞の書評を読んで本書の存在を知り、購読した。僕は以前から産経新聞と朝日新聞を併読していて、朝日新聞が安倍氏が首相に就任する前から就任後、そして退任後もずっと執拗に安倍氏を攻撃し続けたのを覚えている。とんでもない新聞である。
僕は安倍氏の実績を評価しているのだが、本書を読めばそれだけではなく、ほんの1年の間に日本の将来に向けた布石が打たれていることがわかる。もし朝日新聞の安倍叩きが功を奏せずに参院選で退廃する事もなく、このまま安倍氏が任期満了まで首相を続けていれば、今の日本は良くなっていたと思う。例えば安倍首相時代には日本の株価は1万8千円にまで上昇していた。逆に朝日新聞が推し続けた民主党が政権を取ってしまったが故に日本は衰退の坂道を転がり落ちている。
朝日新聞は「安倍叩き」を「社是である」と言い切る。これではマスコミではなくアジテーションである。公器とは到底言えない。
日本を悪化させた朝日新聞を絶対に許すわけにはいかない。本書を読めばそれは最早明らかである。
産経新聞に載った書評は次の通りだ。
【書評】『約束の日 安倍晋三試論』小川榮太郎著『約束の日 安倍晋三試論』
安倍叩きは「朝日の社是」
メディアと政治家との関係に関心がある人に、ぜひ読んでもらいたい。戦後体制からの脱却と公務員制度改革、教育改革、憲法改正への道筋作り…。文芸批評、音楽批評を専門とする著者が畑違いの政治分野で丹念に追跡し、拾い集めた安倍政権の足跡、実績と、スキャンダル暴露と印象操作に終始した朝日新聞の報道のあり方をたどると、あまりの乖離(かいり)に愕然(がくぜん)とするだろう。
「安倍の葬式はうちで出す」。本書では、この安倍内閣当時の朝日幹部のグロテスクな言葉が繰り返し引用される。政治評論家の三宅久之は著者に、朝日の若宮啓文論説主幹(現主筆)とのこんなやりとりを明かしたという。
三宅「朝日は安倍というといたずらに叩(たた)くけど、いいところはきちんと認めるような報道はできないものなのか」
若宮「できません」
三宅「何故(なぜ)だ」
若宮「社是だからです」
特定の政治家を叩き、おとしめることが社是である新聞社とはどんな存在だろうか。それは、むしろ政治的意図をあらわにしたプロパガンダ機関というべきだが、社論を決定する地位にある人物がこう述べたというから驚く。
メディアが権力者を批判するのは当然だが、著者が指摘する「明白なウソ」「虚偽のストーリー」による安倍叩きに正当性はあるのか。本書は、安倍内閣で首相補佐官を務めた世耕弘成が大学生に語った述懐を取り上げる。
「今でもよく思うんだよね。安倍内閣とは一体何だったのだろうって。あの叩かれ方は何だったのだろう」
また、本書は実証的なアプローチも欠かさない。それによると朝日は、安倍内閣の松岡利勝農水相の政治資金問題の関連記事は125件も掲載した半面、民主党の小沢一郎代表の政治資金問題は14件のみ。安倍が推進した教育基本法改正に関して反対運動の記事70件を掲載したが、賛成派の動きは3件だけだという。
反安倍勢力に封印されたあの時代を、正確な記憶として取り戻す-。本書はそのために書かれ、安倍復活の「約束の日」への切望を表明して締めくくられている。(幻冬舎・1575円)
評・阿比留瑠比(政治部)
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