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September 03, 2012

感情論が足りなすぎた竹島対応

 「感情論が足りなすぎた竹島対応」(産経新聞:9月2日)

 民主党の責任が大きいのは自明である。黙っていればとことん増長するのが韓国(と中国)なのだから。

 記事を引用する。

 政府は東日本大震災や原発事故よろしく、また「想定外」とでも言うのだろうか。韓国の李明博大統領による8月10日の竹島(島根県)への不法上陸のことだ。

 「常識から逸脱している」

 「どうしちゃったんだろう」

 野田佳彦首相は同月23日の衆院予算委員会で、その後も天皇陛下への謝罪を要求し、野田首相の親書を返送した李大統領の一連の言動について、こう語った。困惑した表情を浮かべる首相の頭には「想定外」との思いがよぎったに違いない。

 だが、予兆はたくさんあった。具体例を7つ挙げる。題して「民主党政権『竹島』外交 7つの大罪」-。

(1)韓国の「不法占拠」表現を封印

 民主党政権の首相や閣僚は、自民党政権では使用してきた竹島の「不法占拠」との表現を避け、一貫して「法的根拠のない支配」としてきた。韓国を刺激しないための配慮だったことは、大統領の不法上陸後に、あわてて「不法占拠」と言い出した玄葉光一郎外相が認めている。

 で、その配慮は効いたのか。結果的に何も効かなかった。それもそうだ。民主党政権下でも外務省のホームページは「不法占拠」と表現していた。まさに二枚舌である。

 かつて外務省を担当していたとき、この矛盾を玄葉氏や岡田克也、前原誠司、松本剛明の各歴代外相(わずか1年ちょっとで外相は4人も交代したのか…)に記者会見でたずねてきたが、納得できる回答はなかった。日本の一方的な配慮が土足で踏みにじられてからあわてふためく姿は、実に痛々しい。

(2)施設増強を「無視」

 竹島を政治問題にさせないつもりだったという李大統領だが、竹島の施設強化や要人訪問などの実効支配強化は着実に進めてきた。

 昨年春ごろから、その動きは顕著になってきていた。竹島周辺の日本領海内での総合海洋科学基地建設計画公表、竹島でのヘリポートや宿泊施設の整備、閣僚や国会議員の相次ぐ訪問、ファッションショーやコンサートの開催などなど。

 外務省はそのたびに抗議してきた。だが、それは両国の外相会談や外務次官レベルで「遺憾の意」を伝えた程度に過ぎない。先方には全く響いていなかったことだろう。毎回、通り一遍の日本の抗議は、韓国には犬の遠ぼえに聞こえたかもしれない。

 当時、このままエスカレートすれば大統領の竹島不法上陸も時間の問題ではないかと感じていた。だが、外務省幹部は「言うべきことは言ってきた」と弁明するばかり。言えばいいものでもない。政治は結果がすべてなのに。

(3)「竹島の日」も無視

 島根県は世論啓発などを目的に平成17年に2月22日を「竹島の日」と定めた。以降、毎年2月22日に県主催の記念式典を開催してきた。

 これは自民党政権でもそうだったが、式典に閣僚らが出席したことは1度もない。ロシアに不法占拠された北方領土については、政府は昭和56年に2月7日を「北方領土の日」と定め、首相が式典に参加することもある。

 地元の島根県などは政府による「竹島の日」制定のほか、北方対策本部(内閣府)や担当相も設置されている北方領土並みの扱いを求めてきたが、政府が真剣に検討することはなかった。

 ところが、藤村修官房長官は大統領の不法上陸後の8月23日、ようやく竹島専門の機関を設ける意向を表明した。ことが起きてからあわてる姿は、やはり泥縄式にしか映らない。

(4)意図不明の菅談話

 日韓併合100年にあわせた平成22年8月の「菅談話」は、そもそも意味が不明だった。

 当時の菅直人首相は談話で「歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います」と個人的な思いを盛り込んだ。節目の年に「植民地支配」を再びおわびすることで何をしたかったのだろうか。

(5)効果なき引き渡し

 菅談話のように異常なほどへりくだる姿に対し、韓国側はどう思ったか。談話で触れた朝鮮半島由来の貴重な文化財とされる朝鮮王朝儀軌の引き渡しについても、韓国側は「返還だ」と強調した。

 昭和40年の日韓基本条約に伴い、韓国は儀軌などの文化財の請求権も放棄した。だが、日本側に「スキあり」とでも思ったのか、韓国は自ら「おきて破り」に走り、日本側も応じてしまった。日本側は例外措置としての「引き渡し」だと繕ったが、韓国は「返還」と受け止めた。「日本に対して強く出ればなんとかなる」と思ったに違いない。

 ちなみに、儀軌引き渡しを定めた日韓図書協定は、朝鮮総督府が朝鮮半島に置いてきた日本の古書のことは触れていない。外務省が古書の存在を知ったのは菅談話発表の直前で、後の祭りだった。

(6)元慰安婦で「知恵絞る」

 李大統領が不法上陸に至った要因の一つに、昨年8月に韓国憲法裁判所が元慰安婦の賠償請求権について「韓国政府が具体的な措置をとってこなかったことは違憲」との判断を下したことが影響したと指摘されている。

 元慰安婦の賠償請求など個人の請求権も日韓基本条約で放棄することに両国が合意し、解決済みだ。だが、昨年12月の日韓首脳会談で野田首相は「知恵を絞る」と語った。李大統領はホッとしたことだろう。

 だが、野田政権はその後も何も行動を起こしていない。その場しのぎで適当に口にした言葉が先方に過剰に期待を持たせ、失望に変わったのだろう。

 一方、ソウルの日本大使館前の公道に設置された「慰安婦像」に対する日本の撤去要請は韓国側に全く響いていない。不法に設置された像がそのまま放置されているが、李大統領は野田首相に「知恵を絞る」とはまさか言うまい。

(7)自民党議員の訪韓拒否問題もうやむや

 韓国は法治国家なのかと思わせたのが昨年8月、新藤義孝衆院議員ら自民党国会議員3人の訪韓拒否問題だ。竹島に近く、韓国側が竹島占領の拠点としている韓国・鬱陵島視察へと出発した新藤氏らは韓国当局によって入国を拒否された。

 理由は韓国出入国管理法の「公共の安全を害する行動を起こす恐れがある」との入国禁止規定に触れるからとのこと。一般的にテロリストを対象にした同法を日本の国会議員に適用し、入国を主張し続けた新藤氏らをソウル・金浦空港内の「代用監獄」に入れる構えもみせた。

 公共の安全を害していたのは、空港の外で新藤氏らの顔写真を燃やしていた韓国人のはずだ。それなのに「韓国に来る日本の国会議員が悪い」というのだ。

 これこそ常軌を逸した対応で、理不尽きわまりない大事件なのに、日本側が繰り返し抗議した形跡はない。韓国側は「ほおっておけば日本はそのうちおとなしくなるだろう」と思ったに違いない。結果はその通りになった。

 以上、これだけの伏線がありながら、日本政府は大統領の不法上陸前に有効な手を打ってこなかった。口が裂けても不法上陸が「想定外」とは言えないはずだったのに。善隣友好ばかり尊重し、領土問題で毅然とした対応をとってこなかったツケであり、起こるべくして起こったといえる。

 そもそも韓国による竹島の不法占拠自体が常軌を逸している。李大統領を非難した野田首相だが、竹島の不法占拠は常識だと考えていたのだろうか。

 こういうことを指摘すると、識者はよく「国民感情の刺激の応酬はよくない」と言い出す。不法占拠の状態を座視せず、日本の正当な立場を主張し続けることを感情論と一蹴し、まるで悪いことのように言う。

 冗談じゃない。竹島も北方領土も、日本は正当な理由なく外国に侵略されているのである。外国の元首が日本政府の許可なく勝手に上陸しているのである。それを批判することは本当に感情的なことなのか。

 今まできちんと主張してこなかったから不法上陸が続いたといえるのに、元外務省幹部まで某紙で感情の抑制を指摘していた。上から目線で大衆を見下した物言いとしか思えない。

 ところが、一連の領土の危機に対する国民的なうねりは、識者が心配するほど広がっていない。首相官邸前では毎週金曜日、反原発の集会が開かれている。彼らは明らかに道路交通法という社会のルールを破って車道を歩き、車両通行の妨害をしていた。その上、首相官邸に向かって「テメー、コノヤロー」など聞くに堪えない罵詈雑言を声高に浴びせる。そんな反原発運動の人たちを「感情的でけしからん」と指弾する声はあまり聞いたことがない。

 「人の命が大事だ」と主張して原発ゼロを訴える人なら、当然日本人の生命、財産を犯しかねない外国の侵略に声を上げてもよさそうなものだが、不思議なことに彼らはあまり関心がないようだ。

 ロシア大統領の北方領土上陸、韓国大統領の竹島上陸、そして終戦記念日の8月15日には尖閣諸島に香港の活動家が不法上陸した。その日の夜、閉門後の靖国神社に行った。文字通り身命を賭して国を守ろうと散華した先人は現在の日本の状況をどう思っているだろうか。そう考えると、申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになった。これもよくない感情なのだろうか。

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