「中国国防予算―大国に求めたい透明さ」って無理だろ朝日新聞
「中国国防予算―大国に求めたい透明さ」(朝日新聞:3月5日社説)
朝日新聞がまた中国様にべったりの社説を書いている。抜粋しながら意見を書く。
「中国の軍事力の増強が止まらない。内実が不透明なままの力の拡大が世界に『脅威論』を広げていることを、中国の指導者は理解すべきである」
一見もっともらしいが、「脅威論」を広げているのではない。実際には「物理的脅威」を広げているのだ。南シナ海でのベトナムやフィリピンとの衝突や尖閣の事件を見れば明白ではないか。朝日はこうやって中国の「脅威」を矮小化して擁護する。
「習氏が最近訪問した米国や、日本など周辺国には、中国の軍事力への懸念がますます強くなっているが、世界経済を引っ張る中国と真正面から対立するとは考えられない」
これは朝日新聞の勝手な思い込みであり、根拠はない。逆に中国の軍事力が増強したら対立して当然だろう。アメリカも日本も周辺国も、中国の侵略に歯向かわず従えというのか、朝日新聞。
「指導部の交代を迎える政治の季節に指導者が軍との関係を気にするのは理解できる」
はあ? 理解できるって? 朝日新聞は軍事独裁体制を認めている。自由と民主主義の国における新聞とは思えない。
「しかし中国は世界に開かれた超大国になりつつある」
これも朝日新聞の勝手な思い込み。経済の自由も制限された閉ざされた独裁軍事大国だというのが実態に近い。中国におべんちゃらを使うのは公器にはもう似合わない。
社説を引用する。
中国の軍事力の増強が止まらない。内実が不透明なままの力の拡大が世界に「脅威論」を広げていることを、中国の指導者は理解すべきである。2012年の中国国防予算は11年の実績と比べて、11.2%増の6702億元(約8兆7千億円)に上ることになった。
13億人以上が暮らす中国は、確かに広大だ。海岸線は1.8万キロ、陸の国境線は2万キロに達する。「しかし、米英などに比べて国防費の国内総生産(GDP)に占める比率は低い」という。全国人民代表大会(全人代)で報道官を務める李肇星・前外相が4日に説明した。
11年の国防費の対GDP比率は1.28%である。米英などは2%を超える。「中国の軍事力はまったく他国の脅威にはなり得ない」と李氏は強調した。
「新型の兵器を含むすべての兵器の開発・購入費は、毎年公表される国防予算のなかに含まれ、その数字は非常に透明だ」とも語った。
だが外から見れば透明とはいえず、まわりの国は変わらぬ懸念を感じざるを得ない。
国防予算案を審議する全人代の代表にさえ、具体的な内容は明らかにされない。根拠のはっきりしない数字を伝えられるだけである。審議しようにもできず、全人代が中国の国会にあたるとは、とても言えまい。
米英などの軍事費は中国よりもずっと透明で、議会の厳しいチェックを受ける。それも最近は、財政難で削減が強く求められる傾向にある。
中国共産党はこの秋に5年に1度の大会を開き、次の党指導者を選ぶ。国家副主席と中央軍事委員会副主席を兼ねる習近平氏が、トップの総書記に就くと確実視されている。
父が副首相だった習氏は、大学を卒業した後に国防相の秘書を務めた。妻は人民解放軍所属の有名な歌手である。
このような背景から、習氏は軍との関係が良好だと指摘されている。気がかりなのは、それがさらなる軍事力増強につながりかねないことだ。
習氏が最近訪問した米国や、日本など周辺国には、中国の軍事力への懸念がますます強くなっているが、世界経済を引っ張る中国と真正面から対立するとは考えられない。
指導部の交代を迎える政治の季節に指導者が軍との関係を気にするのは理解できる。
しかし中国は世界に開かれた超大国になりつつある。そんな大国に、予算作りで軍部ばかり重視する「内向き」はもう似合わない。
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