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November 09, 2010

仙谷氏、会見で中国に敬語を乱発 自覚なき「利敵表現」

 産経新聞のページに、「仙谷氏、会見で中国に敬語を乱発 自覚なき『利敵表現』」という記事がある。記事の冒頭にある言葉、「中国人民解放軍が日本を侵略なさいました」を読んだだけでも唖然としてしまう。仙谷は一体どこの国の官房長官なのか。過去の国会での軽率な発言を含め、辞職に値する発言だろう。これ以上日本を貶め国際的な信用を失わさないで欲しい。

 記事を引用する。

 ↓ここから
軍事情勢 大国に怯む国、大国が怯む国

 「中国人民解放軍が日本を侵略なさいました」

 日本国民が絶対に使ってはならない「利敵表現」である。ところが、仙谷由人官房長官(64)は平然と、何ら抵抗感なく、ごく自然に、この種の表現を使いこなしている。沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、日本政府の予想に反して、中国側が強硬姿勢を強めてきたことに、あろうことかこう言い放った。9月29日の記者会見の席上であった。

 「中国は司法権の独立、政治・行政と司法の関係が近代化され、随分変わってきていると認識していたが、あまりお変わりになっていなかった」

 この発言だけなら、東大出身の弁護士でも語法の間違いぐらいはあるから、問題になどしない。だが、船長以外の船員と漁船を中国に戻す際の9月13日にも「14人と船がお帰りになれば、違った状況が開けてくるのではないか」と表現、中国の姿勢軟化を予想し結局、はずしている。さらに9月28日には、東シナ海・白樺ガス田付近を航行中の中国海洋調査船について「周辺にいらっしゃることは確認している」と述べた。

 仙谷長官は全体、中国がいかなる国家であるか自覚しているのだろうか。尖閣諸島を自国領と強弁し、わが国公船(海上保安庁の巡視船)に体当たりしてきただけではない。10月15日には、商務省の姚堅報道官から「日本は中国で巨利を得ている。中国批判は道理に合わないし、その資格すらない」とまで非難されているのだ。菅直人首相(64)が通貨安競争をめぐり、中韓両国に「責任ある行動をしてもらいたい」と苦言を呈したことへの反応だったが、日本が主権国家であることを無視した暴言だ。もっとも、楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相(60)をして、中国の西太平洋支配に対する関係国の懸念に触れ「中国は大国である。他は小国である。それが現実だ」と言い切れる国である。

ノルウェーの気概

 しかし「大国」の恫喝を前に、日本のように怯んでばかりの国だけとはかぎらない。中国は自国の人権活動家・劉暁波(りゅうぎょうは)氏(54)に平和賞授賞を決めたノーベル賞委員会が所在するノルウェーを制裁。既に北京入りしていた大臣との会談や軍・警察の交流事業、幹部官僚17人の訪中、ノルウェー人歌手出演ミュージカルの中国公演を、次々に中止した。中国外務省の馬朝旭報道局長(47)は「(とりやめは)理解できるし驚くことではない」と傲岸不遜な態度。「中国内での犯罪行為を助けているに等しく、司法権の侵害だ」とも放言した。

 これに対し、ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ外相(50)は「中国との幅広く良好な関係を望んでいるが、先週からの中国側の対応は遺憾。両国関係に影響を与える対応をしたことに、中国は責任を持たねばならない」と駐オスロ中国大使に伝えている。さらに、劉氏釈放や妻の行動制限解除まで求めた。

 何しろ、第2次世界大戦中の1940年4月、ドイツによるノルウェーとデンマークへ侵攻時、ノルウェー軍は圧倒的に優勢な独海軍がフィヨルド内に侵入するや、海軍要塞からの旧式砲で応戦する度胸を示している。初弾が独重巡洋艦(1万4050トン)に命中。その後、独軍に存在を知られなかった島の基地から陸上発射型魚雷による攻撃などを続行し、これを撃沈したのだ。最終的には、ドイツに占領されるが、軍は王室とともに英国へ逃れ継戦し、44年6月にはノルマンディー上陸作戦に参加する気概を見せた。

蔑まれた日本の姿

 ノルウェーの隣国スウェーデンも毅然とした態度で国際社会の称賛を集めた。冷戦中の81年10月、領海侵犯した軍事超大国ソ連の潜水艦U137に向け爆雷を投下し、座礁せしめた。周囲を魚雷艇や掃海艇で包囲し、解放したのは11月6日になってからだった。しかも、気迫に圧倒されたソ連海軍はスウェーデンに「詫び」を入れ、艦長への事情聴取と乗り込み調査を約束した、ともいわれる。

 漁船衝突事件を受け、中国のポータルサイトの掲示板に「日本は弱い者をいじめ、強い者を恐れることを事実が証明した」と書き込まれ、韓国メディアには、日本は「白旗」を揚げ「降伏宣言で幕を降ろした」と蔑まれたわが国の姿とは対照的だ。

 ところで、鳩山由紀夫前首相(63)は、漁船事件に関して「私だったら事件直後にこの問題をどうするべきか、温家宝首相と腹を割って話し合えた」と、菅首相の対応を批判した。鳩山氏の“外交実績”からは大口としか思えないが、一つだけ確信できることがある。例のねとっとした口調で、仙谷長官以上に違和感丸出しの「ばか丁寧語」を、温首相を前に駆使することは間違いあるまい。

(九州総局長 野口裕之)
 ↑ここまで

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