4日に民主代表選 菅副総理が出馬表明
産経新聞のページに、「4日に民主代表選 菅副総理が出馬表明」という記事がある。あれえ、1年も経たずに首相をすげ変えるだけなのか。自民党の安倍さんや福田のときに、民意を問えと解散総選挙を主張していたのはどこの政党だったっけなあ。
それにしても菅副総理とはねえ。2005年発行の本だが、田村重信「なぜか誰も書かなかった民主党研究」(成甲書房)の第6章は、「『間抜け』な菅直人氏」だ。16ページを使って解説している。要約すると次のようになる。
・菅直人は、原救晃さんを拉致し、原さんになりすまし、日本でスパイ活動を続けた北朝鮮の辛光沫(シン・ガンス)元死刑囚が韓国で逮捕されたことに対して、平成二年に無罪釈放を求める嘆願書に署名した。
・平成15年10月30日に、大阪府吹田市内での選挙演説の際、「米国や韓国では行われているが、北朝鮮と日本では行われていないことがある。それは政権交代だ」と言い放った。平成5年に細川内閣が成立し、自民党が下野したことを知らないのか。
・「政治家は派閥権力抗争と利権あさりばかり」と自民党を批判し、官僚、役人のことを「お化け」と呼び、「お化け退治計画」をすると述べたが自治労を支持母体としている民主党に出来る訳がない(現に公務員の2割削減は今も出来ていない)。
・二世議員の鳩山由紀夫氏を「銀のスプーンをくわえて生まれた」と評し、世襲批判をしていたが、平成15年、17年の衆議院議員選挙では、自分の長男である菅源太郎氏を本籍のある岡山一区から出馬させた。
・イラクに自衛隊を送るのならば憲法改正を提起するのが筋ではないですか。かつて、ドイツは、NATOの領域内に限られていた軍の活動をNATOの領域外に広げるときに、その基本法、日本でいう憲法の改正をあらかじめやってから行動いたしました。菅直人はこのように衆院本会議で発言したが、実はドイツは憲法(基本法)の改正をしていなかったことを指摘され、当該部分を議事録から削除するよう与党に申し入れた。
・平成十六年四月二十五日に、三選挙区で行われた衆議院議員統一補欠選挙は、自民党の三勝となった。民主党の敗因は、イラク戦争への対応の不明確さと、年金制度改革関連法案を巡る、国会での審議拒否などにあるのだが、それを菅氏は、有権者のせいにし、「低投票率」も敗因の1つとして罰則を伴う「投票義務化法案」の準備を指示した。
・国民年金保険料未納問題で、「未払いはふざけている。未納三兄弟だ」と、国民年金保険料未払い問題で三人の閣僚を激しく追及していた菅氏が、実は自分も未払いだったことが明らかになったが、「何らかの行政上のミスがあったのだろう」と責任を転嫁した。
・平成十六年四月号の『文藝春秋』に、菅氏が「小泉総理は公明に魂を売った」というタイトルの一文を寄せ、「自公は連立でなく融合した状況で、融合政党だ」という事実に反する批判をしている。
・安倍晋三氏が自民党幹事長に就任した際、菅氏は『タカ派毒まんじゅう政権』と口汚くののしった。
本には書いていないが他にも色々ある(Wikipediaを参考)。品性が欠けている面が散見される。
・菅の厚生大臣在任中(1996年~)に、基礎年金番号制度の導入が閣議決定された。そのため、2007年の年金記録問題(「消えた年金記録」問題)について責任を問う主張があった。
・1996年6月12日に国保、介護保険の件で年金からの天引きを提案。 これにより後に後期高齢者医療制度が問題化した際、民主党が年金からの天引きを批判するのはおかしいのではないかとの指摘もある。
・1996年8月のO157騒動の時には、「大阪府内の業者が出荷したカイワレ大根が原因となった可能性は否定できない」と発表。その直後からカイワレ大根への風評被害が発生し、結果倒産・破産するカイワレ農家や業者(その大半が自営業者や零細企業であった)が続出、自殺者まで出る事態となった。東京と大阪でカイワレ業者らによる損害賠償請求訴訟が起こされ、双方とも第二審で公表方法の過失が認定され、国が敗訴した。
・2004年7月、菅は年金未納騒動を吹っ切り自己を見つめ直したいという意図から伝統的な「お遍路さん」スタイルで四国八十八カ所巡りを開始した。
・2008年、自民党の二階俊博、古賀誠のことを「なんとしても道路利権を守ろうという決意が表れている「利権顔」」と発言した。これに対して、二階は身体的特徴をあげつらう差別発言ではないかと反論した。
・東京都町田市の街頭演説会で麻生内閣が景気対策として提案している定額給付金を毒まんじゅうとして「(通常国会召集の日までに)毒まんじゅうを分離する予算修正案を用意し、国会に出したい。毒まんじゅう分離法案を与野党で通して雇用対策などを実行し、解散して国民の信を問うべきだ」と語った。
・2009年2月4日、衆院予算委員会で麻生首相に「民主党の経済対策は真水で57兆円、総額87兆円。この方が国民のためになる」とアピールした。これに対し、与謝野馨経済財政担当相は「数字の競争ならばいくらでもできる」と述べた。
こんなんが日本の首相になったら又同じだ。
記事を引用する。
↓ここから
鳩山由紀夫首相は2日、民主党の緊急両院議員総会で、「政治とカネ」の問題や米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設をめぐる混乱の責任をとり退陣すると表明した。同じく「政治とカネ」の問題を抱える小沢一郎幹事長にも辞任を要請し了承されたことも明かした。民主党は4日の両院議員総会で新代表を選び、同日中の衆参両院での首相指名選挙を経て、7日にも新政権を発足させる。後継の最有力候補と目される菅直人副総理・財務相は2日、鳩山首相と会談し、党代表選への立候補を伝えた。
鳩山内閣は昨年9月の発足後、わずか8カ月半での退陣となった。
退陣表明を受け、民主党役員会は小沢氏ら全役員の辞任を決めた。新代表の下での新執行部発足まで党代表選を含む党務にあたる。16日までの国会会期は延長せず、参院選は予定通り、「24日公示、7月11日投開票」の日程で実施する。
菅氏は首相との会談後、記者団に「代表選立候補の決意を伝えた。国民が民主党政権に期待したことをしっかりと引き継ぐ」と語った。民主党の各グループは2日、相次いで会合を開き今後の対応を協議した。
首相は2日夕、記者団に対し、次期衆院選には出馬しないと表明した。
首相は5月31日の小沢氏、輿石東参院議員会長との会談で退陣の意向を伝え、1日の再会談で「私も辞めるが、一番求められているのは政治とカネにおけるクリーンさだ。クリーンな民主党に戻すため、幹事長にも身を引いてほしい」と要請したことを明らかにした。小沢氏は「わかった」と応じたという。
首相は両院総会で「政権・与党のしっかりした仕事が国民の心に映っていない。国民が徐々に聞く耳を持たなくなった。私の不徳の致すところだ」と述べた。北海道教職員組合(北教組)幹部らの公選法違反事件を抱える小林千代美衆院議員にも議員辞職を求めた。
鳩山首相をめぐっては、普天間問題の日米合意で社民党が連立を離脱。内閣支持率は2割台を切った。参院選で苦戦必至となり、参院民主党を中心に「鳩山降ろし」が表面化した。
鳩山氏は昨年8月の総選挙で勝利し、同年9月の首相指名選挙で第93代、60人目の首相になった。直近3代の自民党政権の安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の各首相は約1年で退陣したが、鳩山首相はさらに短命となった。
↑ここまで
« 鳩山退陣表明で「国民が聞く耳持たなくなった」とは何という言い草か! | Main | 「日本を破壊する道州制」 みんなの党も道州制を主張 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 中山成彬氏による「従軍慰安婦」問題捏造の説明(2014.09.20)
- ヘイトスピーチ規制を働きかけているNGO団体の正体(2014.08.24)
- 朝日新聞「慰安婦検証―問題解決の原点に返れ」という論点スリカエ社説(2014.06.21)
- 靖国放火犯の釈放を隠す朝日新聞(2013.01.06)
- 「アジアの国境―繁栄わかちあう知恵を」と領土を共有しろと言う朝日新聞(2013.01.06)
« 鳩山退陣表明で「国民が聞く耳持たなくなった」とは何という言い草か! | Main | 「日本を破壊する道州制」 みんなの党も道州制を主張 »