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March 28, 2010

毒餃子の容疑者逮捕についての各紙社説

 28日の朝刊の各紙社説は毒餃子の容疑者逮捕についてである。タイトルをまず列挙する。

 産経: 中国毒ギョーザ事件 全容を解明し不安なくせ
 読売: ギョーザ事件 容疑者逮捕でも不信は残る
 毎日: ギョーザ事件 中国は納得いく説明を
 朝日: ギョーザ事件―影落とす成長のゆがみ

 いつもながら朝日新聞は日本の輸入体制が悪いかのように書いたり、原因を中国社会の成長の歪みであるかのように書いて、中国を擁護している。ひどい。

 珍しいのは毎日新聞がちゃんとした社説を書いていること。

 順番に抜粋しながら、コメントを書く。


 産経新聞

 ↓ここから
 今回の拘束について、鳩山由紀夫首相は中国側の努力を評価する見解を示した。だが、これまでの中国側の不誠実な対応を考えると、手放しで歓迎するのはどうか。中国人が容疑者という以上、日本への謝罪や賠償問題などを政府はきちんと処理すべきだ。
 ↑ここまで

 鳩山首相は、昨日、「「中国側関係者の努力を評価し、さらなる真相究明を期待する」と呑気な発言をしている。中国は最初、日本が毒を混入したと言っていたことを忘れたのか。これでは謝罪も賠償も求めないだろうし、中国はメンツがあるので絶対に日本には謝罪しない。

 なお、謝罪と賠償にまで触れたのは産経新聞だけである。他紙からは抜け落ちている。

 ↓ここから
 事件は不明な点が多い。単独の犯行なのか。拘束はいつだったのか。犯行から2年以上も経過しているが、どう注射器を押収したのか。中国は事実関係をきちんと公表してほしい。

 警察庁は中国の警察当局と公式非公式合わせて約30回も捜査協議を続けてきたが、連絡はどうだったのか。日中間では犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、容疑者は中国で処罰される。ただし、刑事共助条約で、警察庁は捜査に協力できる。捜査情報の提供を強く要求すべきだ。
 ↑ここまで

 中国はこれで幕引きの積りなのだろう。上海万博も控えていることだし。期待できない。

 ↓ここから
 日中関係はこの事件以外、東シナ海のガス田開発などの懸案がある。中国側は一昨年6月の日中両政府の合意に反し、単独で開発を進めている。軍備増強にも邁進(まいしん)している。建設的な日中関係にするためには中国側がより大きな責任を担っている。
 ↑ここまで

 日中問題の全て(控えめに言っても大部分)は、中国側がつくっているのだ。


 読売新聞

 ↓ここから
それにしても、中国側が当初から中国で混入されたと真正面から受け止め、しっかり捜査していれば、もっと早期の解決も可能だったのではないか。

 中国公安省は事件直後、「中国国内で混入された可能性は極めて小さい」と言い切っていた。「生産工程や輸送過程で混入された状況はなかった」「工場は集団作業で監視カメラもあり、混入は難しい」と理由を挙げていた。

 外交上の利害得失や思惑を優先させ、日本側に責任転嫁して、正当性をごり押ししたと見られても仕方がない。
 ↑ここまで

 読売の言う通りであり、日本が弱腰であるなら、日本の責任にしてしまうつもりだったのは間違いない。歴史問題でも、尖閣諸島問題でも、こちらが弱く出ると、中国はつけ込んでくる。日本は舐められているのだ。では、今回、親中である民主党が政権政府であるのに、なぜ餃子事件の捜査を進めたのか。そのヒントが毎日新聞の社説に書かれている。上海万博だけではなさそうだ。

 毎日新聞

 ↓ここから
一昨年、同じ河北省にある乳業メーカーが製造した粉ミルクに有毒物質メラミンが含まれ、乳幼児多数が腎臓結石になった。社会問題化したその事件も含め、トップの責任をめぐる中国指導部内の権力闘争の影響を指摘する声がある。いずれにしろ、中国側は今後、誠意をもって説明責任を果たしてほしい。
 ↑ここまで

 毒餃子に関しても、トップの責任をめぐる中国指導部内の権力闘争の影響があるのだろう。容疑者を逮捕することにより誰かの足を引っ張ることができる。中国の政治はこんなものだし、外交問題もまた中国の内政問題に還元することができる。困った国である。


 朝日新聞

 ↓ここから
中国側が報道を抑制的にしているのは、外交問題にかかわるからだけでなく、事件そのものに社会のゆがみが色濃く反映しているからだろう。

 中国では、低賃金で長時間労働させる企業に対して、農民など出稼ぎ労働者が怒りや不満を直接ぶちまける例が後を絶たない。不当な扱いを法的に受け止める制度が整っていないからだ。
 ↑ここまで

 中国社会の貧富の差や歪みは大きいが、事件を社会のせいにしてはいけない。

 そして、その中国を礼賛していたのはどこの新聞だったか。また、2年続けて数百人の国会議員・党員を連れて朝貢まがいの訪問をしたのは民主党だが、民主党への政権交代を訴え続けたのはどの新聞か。

 ↓ここから
 過酷な条件で労働者を使い、安価な商品を輸出して成長する。こんな中国の成長パターンは当然ひずみをはらむ。にもかかわらず、日本側は低価格に目を奪われ、安易に中国食品を輸入してきたのではないか。また、食品の安全確保を中国側まかせにしすぎていなかったか。作り手の実情を見ないまま消費する危うさを、ギョーザ事件は教訓として残した。

 事件を受けて、日中間では閣僚級の枠組みとして「日中食品安全推進イニシアチブ」に合意している。それを当局者が推進するのは当然だが、支えになるのは生産や販売、消費にかかわる人々の相互信頼関係だ。
 ↑ここまで

 日本側が安易に中国食品を輸入してきたというのは、日本企業に対する侮辱であり、中国を擁護する言い方だ。日本企業も、まさか生産工程で故意に毒を入れることまで想定できなかっただろう。朝日の言うことは無茶だ。

 朝日は「支えになるのは生産や販売、消費にかかわる人々の相互信頼関係だ」というだけだ。毒餃子の謝罪や賠償はどうするのか。綺麗ごとを言うだけでは意味が無い。いつものことだが。

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