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January 03, 2010

より大きな日米の物語を(?)

 元旦の朝日新聞社説の見出しは、「激動世界の中で―より大きな日米の物語を」だ。部数現象対策のためだろうか、少しずつ軌道修正している。が、いつの間に「日米同盟」を認めたのか。60年代安保は一体なんだったのか。朝日新聞はそれにこたえてから、軌道修正すべきだろう。でなければ読者に対する裏切りだ。それとも、朝日は、読者が社説など読まないと思ってたかをくくっているのだろうか。

 次のようなことまで書いている。

 「米国にとって、アジア太平洋での戦略は在日米軍と基地がなければ成り立たない。日本の財政支援も考えれば、安保は米国の『要石』でもある。日本が米国の防衛義務を負わないからといって『片務的』はあたらない

 ところが次のようなことも書き、中国の軍事力の脅威については一切書かない。このあたりがまだ煮え切らないのだろう。

 「日米の安保関係は戦後の日本に米国市場へのアクセスを保証し、高度成長を支える土台でもあった。いまや、日中の貿易額が日米間のそれを上回る。中国、アジアとの経済的な結びつきなしに日本は生きていけない

 さて、上の文章にはちょっとしたトリックがある。最初に「日中の貿易額が日米間のそれを上回る」と言う。ついで、「中国、アジアとの経済的な結びつきなしに日本は生きていけない」というのだ。「中国との経済的な結びつきなしに~」ではない。中国や南北朝鮮を除いたアジアとの結びつきがあれば日本は生きていけるのだ。

 「日米の歴史的なきずなは強く、土台は分厚い。同盟を維持する難しさはあっても、もたらされる利益は大きい。『対米追随』か『日米対等』かの言葉のぶつけ合いは意味がない」

 あれあれ、今まで「対米追従と言っていたのはどこの新聞だったっけ。例えば2007年5月3日の朝日新聞の社説21.「『米国とのおつきあい』だけで海外に自衛隊を送るべきではない」

 2003年3月6日の朝日新聞社説「米国支持 北朝鮮は理由になるか」で、「日本としては、北朝鮮の暴発を防ぐだけでなく、米国にそうした行動(注:米国が単独で北朝鮮を叩く)をとらせないような努力も必要になる」

 1972年元旦の朝日新聞社説「日米安保体制を越えて」で、「われわれの選択は、アジアに軍事的に介入する方向ではなく、逆に日米間の軍事同盟関係をうすめ、日米安保体制の解消に至る道すじを周到かつ冷静に討議することが望ましいと考える」

 1960年1月21日の朝日新聞社説「真に安全を保障するものは何か」で、「もし、米ソ関係が悪くなれば、日米安保条約がいくつあっても、日本の安全は保障されないばかりでなく、むしろそれは、諸刃の剣となって、日本の生存そのものを脅かすものとなろう」

 歴史教科書に載るほど昔の社説を読めば、いかに朝日新聞の社説での主張の方向が間違っていたかがわかるだろう。そして、その間違いを訂正すらせず、主張をころっとひっくり返したり(米軍によるアフガン侵略、PKO派遣など)、少しずつ主張を修正していくのである。言論機関としては卑怯としか言いようが無い。

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