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March 12, 2009

金賢姫面会についての各紙社説 朝日はいまだに「対話」

 「1978年に北朝鮮に拉致された田口八重子さんの家族と、87年の大韓航空機爆破事件の実行犯で、田口さんから日本語教育を受けた金賢姫元死刑囚との面会が、韓国・釜山で初めて実現した。」(産経新聞)

 12日の各紙朝刊に、金賢姫面会についての社説が載った。タイトルを並べてみる。

 朝日新聞: 拉致と爆破テロ―北朝鮮の非道を思い知る
 毎日新聞: 元死刑囚面会 「拉致」解明への一歩にしたい
 読売新聞: 金賢姫元死刑囚 「拉致」究明へ日韓連携を
 産経新聞: 金賢姫面会 母との再会果たさせたい

 最も感情に訴えるような書き方をしているのが朝日新聞だ。何せ社説の書出しが、「息をのむ思いの対面だったに違いない。それは涙で始まった。『抱いてもいいですか』」だ。タイトルだけを見ると産経新聞もそのように思われるが、内容はそうではなく、冷静な記述に終始している。

 朝日新聞は、タイトルで「北朝鮮の非道を思い知る」と書いているが、「思い知る」だけのようで解決する積りはないようだ。「圧力一辺倒で打開できない」、「対話と圧力を組み合わせて(略)それしか道はないのではないか」といまだにいう。金賢姫の「北朝鮮のプライドを守ってやりながら、心を動かせる方法を考える必要があるのではないか」という発言もわざわざ紹介している。

 北朝鮮は、昨年8月のに合意した拉致被害者の再調査さえ実行しようとしない。六カ国協議も滞っている。そして日本に向けてミサイルを発射しようとしている。こんな国に「対話」が通用する訳が無いのは、今までの経緯で十分すぎるほどわかっているではないか。

 Blog「博士の独り言」さんが次のように書いている。「西欧では、北朝鮮の拉致事件や、南朝鮮による竹島の不法占拠の事例を語れば、知人、友人らは、『日本はなぜ空母や機動部隊を派遣しないのか』という話題になる。彼らの国々は、たとえ現時には戦時下にはなくとも、何時にあっても、軍事力を行使してさえも自国の主権を守るに出る。それがごく『当たり前』の常識なのである。」

 わしも同感だ。しかし朝日新聞は常識に反して、「圧力一辺倒で打開できないこともまた現実である」と言い切っている。完全な朝日新聞の思い込みにすぎない。相手を圧倒するだけの圧力があればすんなり解決する、というのが現実である(例えば、豊臣秀吉はいともたやすく九州、関東、東北を平定したではないか)。

 朝日新聞の社説から抜粋する。

 ↓ここから
 (略)
 「北朝鮮のプライドを守ってやりながら、心を動かせる方法を考える必要があるのではないか」。金元工作員は面談後の会見でそう語った。

 北朝鮮は核放棄の交渉を空転させ、今は人工衛星の打ち上げと言ってミサイル開発を強行しようとしている。

 過去のおぞましい犯罪や現在の行動を許すわけにはいかない。ただ、圧力一辺倒で打開できないこともまた現実である。変わらぬ怒りと悲しみを抱きつつ、対話と圧力を組み合わせて北朝鮮を動かす環境をつくっていく。それしか道はないのではないか。
 ↑ここまで


 毎日新聞の社説を読むと、拉致問題の解決よりも、日韓協力が進むことを喜んでいるようだ(もちろん日韓協力による拉致問題解決がその後にあるのだろうが)。次に挙げる読売新聞のように、日韓協力がなぜ拉致問題解決に役立つのかがはっきりと書かれていないのが一因だ。どうも他人事のように思える。まあこれはわしの主観にすぎない。

 毎日新聞の社説から抜粋する。

 ↓ここから
 北朝鮮の工作員だった金賢姫(キムヒョンヒ)元死刑囚と拉致被害者の田口八重子さんの家族の面会が韓国・釜山で実現した。拉致事件究明にただちにつながる新情報はもたらされなかったようだが、今後の日韓連携の弾みになることを期待したい。
 (略)
 北朝鮮はこうした不自然な点について再調査し、日本側が納得できる結果を示さなければならない。

 今回、面会が実現したのは北朝鮮に対する融和政策をとってきた韓国の過去2代の政権と一線を画す李明博(イミョンバク)政権が誕生したのが大きい。これを機に、拉致解明へ日韓協力をさらに進めてもらいたい。
 ↑ここまで

 読売新聞の社説では、日本政府に「拉致被害者の再調査を繰り返し要求すべきだ」と主張している。また、「米韓など関係国と連携し、核、ミサイル、拉致の包括的解決を図らねばならない」という。その通りなのだが、拉致の当事国であり隣国である日本が率先して解決を図らなければならないはずだ。そのための自主的な方策については言及されていない。今のマスコミには到底無理かもしれないが、核兵器保有や自衛隊による拉致被害者救出なども視野に入れるべきである。

 読売新聞の社説から抜粋する。

 ↓ここから
 そもそも、北朝鮮は、大韓機事件について、「韓国のでっち上げ」であり、「李恩恵」という日本人女性は存在しない、と強弁している。その主張が崩れるのを恐れ、田口さんたちの詳しい消息を隠しているのではないか。

 北朝鮮が、国際テロを実行する工作員の教育に拉致被害者を利用したのは明らかだ。工作活動の実態も解明する必要がある。

 今回の面会は、韓国で李明博政権が発足し、盧武鉉前政権の対北朝鮮融和路線を転換したことから可能になった。

 韓国は、数百人の国民が北朝鮮に拉致されているという。日本人拉致被害者の消息や安否確認につながる北朝鮮の内部情報なども、日本より豊富だろう。日韓連携は大きなプラスになる。

 北朝鮮は、昨年8月の日朝協議で合意した拉致被害者の再調査をいまだに実施していない。日本政府が督促しても、応じようとしない。極めて不誠実だ。政府は、再調査を繰り返し要求すべきだ。

 北朝鮮は現在、ミサイル発射準備を進め、緊張を高めようとしている。政府は、米韓など関係国と連携し、核、ミサイル、拉致の包括的解決を図らねばならない。
 ↑ここまで


 産経新聞の社説も、北朝鮮に対して調査の「履行を重ねて強く要求する」としている。しかし北朝鮮は独裁国であるから独裁者である金正日(と金日成)が何らかの指示を出しているはずであり、事実を知っているはずである。「調査」などというのは茶番にすぎない。

 北朝鮮による国家犯罪を世界に発信するだけでは、解決には程遠い。読売で書いたのと同様に、日本はこれから解決に向けどうすべきかを積極的に論じて欲しい。

 産経新聞の社説から抜粋する。

 ↓ここから
 (略)
 今回の面会は、韓国で昨年、北朝鮮に融和的だった盧武鉉政権に代わり、北に毅然(きぜん)とした姿勢をとる李明博政権が誕生したことによって実現したといえる。

 韓国で、朝鮮戦争休戦以降に拉致された未帰還の被害者は400人を超える。北から逃れてきた脱北者も多い。今後も、日韓両国の被害者や遺族、関係者らの情報交換の機会が増え、拉致問題解決に向けた両国政府の連携がさらに強まることを期待したい。

 1987年11月に起きた大韓機事件は、ソウル五輪妨害を狙った北朝鮮の爆破テロだった。乗員乗客115人が犠牲になり、その遺族らの悲しみが今もいやされていないことを忘れてはならない。今回の面会は、拉致が、そうした北のテロと結びついた許しがたい国家犯罪であることを改めて世界に発信する機会にもなった。

 北朝鮮は、昨年8月の日朝協議で拉致問題の再調査を約束しておきながら、いまだに何の連絡もない。まずは、この約束の履行を重ねて強く要求する。
 ↑ここまで

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