異説・黒澤明
文藝春秋編「異説・黒澤明」(文藝春秋)
NHKが今年の4月から12月まで、BS放送で黒澤明の映画全30作を放送した。没後10年特集ということであった。わしは20数作を録画し、10数作を観た。その関係上、映画を解説した本が欲しかったのだ。
「異説・黒澤明」という本は1994年の発行の文庫本で、まだ監督が健在の頃である。カラーページには映画のポスターが印刷されているのが嬉しい。一応「異説」とはいえ、全作品が紹介されている。
映画の多くはわしが生まれる前に作られているが、名作が多い。リアルタイムで映画館で観たかったなあと思う。わしがリアルタイムで観た最初の黒沢映画は1985年の「乱」である。
2年前に亡くなったわしの義父は黒澤映画が大好きであった。もし今も元気だったら、一緒に話が出来たのにと非常に残念に思う。
で、わしが観て気に入ったのは、羅生門、用心棒、七人の侍、隠し砦の三悪人、悪い奴ほどよく眠る、天国と地獄、八月の狂死曲、といったところか。テーマ云々ではなく、面白いかどうかという全くの主観で選んでいる。
羅生門…映画を観る前には「なぜ『羅生門』という短編小説が映画になり得るのか」と思っていたのだが、「藪の中」が一緒になっているとは知らなかった。
用心棒…三船敏郎が本当に格好良いと思った。
七人の侍…百姓が自分たちを護ってくれる侍を探すまでの面白さと、侍の格好良さが印象に残った。志村喬が気に入った。
隠し砦の三悪人…映画「すたー・ウォーズ」の元ネタになっているというのに納得。面白い。
悪い奴ほどよく眠る…やりきれない結末。「これでいいのか!」と叫びたくなる。今年亡くなった赤塚不二夫氏はこの映画から「これでいいのだ」というセリフを考えたのだろうか。
天国と地獄…誘拐事件を追う話。ハラハラする。
八月の狂死曲…最後のおばあちゃんのシーンが最高。
なお、放送された作品は次の通り。
04/05(土) 羅生門
04/19(土) 用心棒
05/03(土) 椿三十郎
05/05(月) 野良犬
05/06(火) 姿三四郎
05/07(水) 続姿三四郎
05/08(木) 一番美しく
05/09(金) 虎の尾を踏む男達
05/10(土) わが青春に悔なし
05/24(土) 素晴らしき日曜日
06/07(土) 酔いどれ天使
06/21(土) 静かなる決闘
07/05(土) 醜聞(スキャンダル)
07/19(土) 白痴
08/02(土) 生きる
09/01(月) 生きるものの記録
09/02(火) 蜘蛛巣城
09/03(水) どん底
09/06(土) 七人の侍
09/20(土) 隠し砦の三悪人
10/04(土) 悪い奴ほどよく眠る
10/18(土) 天国と地獄
11/01(土) 赤ひげ
11/15(土) どですかでん
12/06(土) デルス・ウザーラ
12/20(土) 影武者
12/22(月) 乱
12/23(火) 夢
12/24(水) 八月の狂死曲(ラプソディー)
12/25(木) まあだだよ

































































































































































