四川大地震についての各紙社説
最初、支那で大地震が起きたと聞いて、正直「仏罰だ」と思った。ところが震源が四川省ということが分かり、とんでもない事になったと思うようになった。というのは、四川省にはチベット族をはじめ少数民族が多く住んでいる。中国共産党は漢民族だけを優先して救助し、少数民族は放置するのではないかという、恐ろしい考えが頭に浮かんだのであった。実際、山岳地など交通が遮断され救助にも向えない状況であるにもかかわらず、ヘリコプターや軍用機を出して救助に当たろうとはしないし、外国の救助隊を受け入れようともしない。とんでもないことだ。
5月14日各紙朝刊の社説の見出しは次の通り。
産経新聞:四川大地震 救援通じて日本も備えを
読売新聞:四川大地震 北京五輪を控えての惨事
毎日新聞:四川大地震 一人でも多く生存者を救え
朝日新聞:四川大地震―今も救出を待つ人がいる
冷静に社説を書いているのが、産経と読売。感情的になっているのが毎日。支那政府の人命軽視をかばっているのが朝日。こんな感じだ。
一部を抜粋してみる。
産経新聞
↓ここから
(略)
多くの地震を体験し、復旧や防災技術を蓄積している日本としては、今回の被災地の人々に最大限の支援を行いたい。
(略)
ただちに甚大な被害が予想されて不思議はないし、被害報告も北京の中央政府に届いたはずである。にもかかわらず、中国政府が正確な被害規模を公表するまでに、かなりの時間が経過した。もしも、実態を知られたくないという意図がはたらいた瞬間があったとしたら残念だ。
地震で生き埋めになっている人々の救出には、一刻を争う緊急性がある。各国が正確な情報に接するのが遅れると、助かるはずの子供たちの命も失われてしまう。
中国政府は、急速な経済成長を誇るだけでなく、人命の尊重や安全を重視する姿勢も優先施策に加えるべきだろう。
(略)
↑ここまで
諸外国の救助隊の受入れを拒否しているのは、支那の内情を知られたくないからだ。独裁国の常だ。かつてのソ連もそうだったではないか。産経は、「実態を知られたくないという意図がはたらいた瞬間があったとしたら残念だ」と婉曲に言い、「人命の尊重や安全を重視する姿勢も優先施策に加えるべきだ」という。その通りである。
読売
↓ここから
(略)
中国指導部は、今回の地震発生以降、素早い動きを見せている。温家宝首相が直ちに成都入りし、現地に対策本部を設置した。
胡錦濤総書記も、最高意思決定機関である党政治局常務委員会を緊急に開催し、救援活動に全力を挙げるよう指示した。
これは3か月後に北京五輪開幕を控え、国民の間に動揺が広がることを抑えるためだろう。
四川省は、先のチベット自治区で起きた騒乱が波及し、軍や武装警察が出動して、弾圧に当たった地域だ。今回の救援活動にチベット族たちがどう反応するのかも気がかりな点だ。
中国メディアは発生直後から、現地の被災状況を克明に報じている。ミャンマーのサイクロンの被災状況の把握や、支援体制が混迷する中で、内外の目を気にしているのだろう。
(略)
↑ここまで
支那が救助活動に全力を挙げる姿勢を取っているのは、北京五輪を控えているからだと読売は言う。中共政府の人命軽視は今に始まったことではない。3000万人といわれる同胞を殺した文化大革命はもちろんだが、毛沢東は権力闘争でさえ、数千人から1万人単位の同胞を何度も皆殺しにしている。ましてや異民族など幾ら死んでもなんとも無いのが中共政府の本音だろう。
読売は「チベット族たちがどう反応するのかも気がかりな点だ」というが、わしはチベット族たちが見殺しにされるのではないかという点が非常に気がかりだ。
毎日
↓ここから
(略)
確認された死者だけで1万人を超えた。建物や土砂の下に埋まり、生死不明の人々も1万人以上いるという。震源地が通信状態の悪いチベット族やチャン族の住む山岳地域である。今後、さらに山奥での被害が判明する可能性もある。
(略)
被災地近くで最近チベット族の暴動が起きたために、外国の支援を尻込みしているのだろうか。胡錦濤国家主席と個人的なきずなの深い福田康夫首相こそ、支援を申し出る最適任者である。中国が国際支援を受け入れることは、ミャンマーの水害救援隊受け入れにもつながるだろう。
(略)
中国は聖火リレーの最中だ。8月の北京五輪にむけて全力疾走していた。思いがけない大地震に一瞬ひるんだろうが、必ず立ちあがり、五輪も成功させるだろう。阪神大震災や新潟県中越地震が記憶に新しい日本国民は、中国国民に心からの支援を惜しまない。
↑ここまで
毎日が「震源地が通信状態の悪いチベット族やチャン族の住む山岳地域である」と書いているのはよいが、後が悪すぎる。「被災地近くで最近チベット族の暴動が起きたために、外国の支援を尻込みしているのだろうか」と、馬鹿なことを書く。独裁国の本性を知らないのか。もちろん知っていて書いているのだろうから嫌らしい。産経とは正反対だ。
ひどいのは社説の最後。「思いがけない大地震に一瞬ひるんだろうが、必ず立ちあがり、五輪も成功させるだろう」って、感情移入しすぎ。社「説」の域を超えていると思う。そして「日本国民は、中国国民に心からの支援を惜しまない」というのは書きすぎ。災害への支援は人として惜しまないが、北京五輪の成功まで支援する気など毛頭無い。単なる毎日新聞の意見にすぎないのに、「日本国民は」などという主語を勝手に付けるな、と言いたい。
朝日
↓ここから
(略)
地震発生と同時に、中国は兵士を大量に動員した。温家宝(ウェン・チアパオ)首相が現場に駆けつけ、陣頭指揮をしている。
そうした素早い反応の背景には、北京五輪を控え、社会の動揺を最小限にとどめたいとの思いがあるだろう。震源地がチベット人の多い地域であるため、救援に手を抜いたと見られたくないという判断も働いたはずだ。
(略)
崩れ落ちた建物からの救出は、最初の3日間が肝心だと言われる。
それについては、日本も阪神大震災で苦い経験がある。フランスやスイスなどから救援の申し出があったのに、返事が遅れたため、ほとんどの救援隊が着いたときには、すでに3日がたっていた。
↑ここから
朝日にしては珍しく「素早い反応の背景には~」と客観的な意見を書いている。しかし見過ごせないのは、「日本も阪神大震災で苦い経験がある」という件。
阪神大震災で救援の申し出をすぐに受け入れなかったのは、当時朝日新聞が支持していた社会党の村山富市首相の責任だ。「初めての経験だから」と手を打つのが遅すぎたり何もしなかったりしたのだ。伊丹では地震発生直後に自衛隊が自発的に待機していたのに、出動命令は出されなかった。社会党が自衛隊を嫌っていたからであるという。救助が遅れたため崩壊した建物の下敷きになって亡くなった人がどれだけいるだろうか。犠牲者の多くは、救助遅れのための「人災」であると考えている。朝日新聞も他人事ではない。
また、日本が救助をすぐに受け入れなかったのは、首相・政府が無能であったからだが、支那の場合は違う。国内の「実態を知られたくない」からだ。にもかかわらず、日本も支那も同じように書くのは、支那の独裁体制を擁護することにならないか。読者を欺こうとしているのは間違いなかろう。
支那では、古来から天災が起こるのは天子(皇帝)の徳が足りないからだと言われてきている。そして革命が起こり王朝が交替してきた。胡錦濤・中共が今後どうなるのだろうか。さっさと交替して民主国家になればよいのだが、どうせまた専制国家になるだろう。そういう国柄だから。
何にせよ迷惑しているのは周辺諸民族や日本を含む周辺国家だ。
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