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March 24, 2008

台湾総統選についての各紙社説 台湾独立の危機を「進化」と書く新聞社はどこか!

 3月22日の台湾総統選では、国民党の馬英九氏が当選してしまった。台湾の独立は遠のいてしまったと思う。中国は、台湾を中国のものと公言し、独立しようとしたら武力行使も辞さない。そんな状態で中台間で経済関係だけを深めることが可能とは思えない。日本でさえ、食糧や軽工業製品の輸入や工業製品の輸出先として中国への依存度が高くなってしまい、中国に牛耳られているといっても過言ではない。台湾なら状況は日本以上に悪化するだろう。

 さて23日の朝刊各紙に、台湾総統選についての社説が載っている。一読したところ、最も悲観的なのが産経新聞で、読売、毎日、朝日の順に楽観的になっている。各紙社説の見出しを列挙する。

・産経:台湾政権交代 民主体制の継続発展を 東アジア変化への備え必要
・読売:台湾総統選 住民は対中融和を選択した
・毎日:台湾総統選 馬氏は台湾意識をつかんだ
・朝日:総統選挙―台湾政治がまた進化した

 朝日だけが政権が国民党に戻ったことを「進化した」と書く。台湾独立の危機なのに。ものは言いようとはよく言ったものだ。


 各紙の社説から抜粋してみる。

 産経は、台湾の民主化の行方を心配し、日台関係の悪化を懸念する。そして「台湾は日本の生命線」と言い切る。その通りだ。中国が台湾を領有したら、日本の船舶の航行が脅かされ、次は沖縄が狙われる。

 ↓ここから
 中台「共同市場」構想も、「中台統一の“一中市場”であり、中国の安い労働力や農産物を台湾に招いて、台湾経済を破滅させる」という謝氏らによる批判をどう克服するか、難問山積だ。

 なによりも、台湾の民主化の行方が気になる。馬氏は、民主化時代に進んだ台湾の歴史見直しや正名運動(中国や中華を台湾に変える運動)にも異論を唱えたことがある。国民党内の本土派との主導権争いも表面化しよう。

 日台関係にも不安が残る。馬氏は「自分は反日ではない」と強調するが、個人より国民党の体質として残っている反日には懸念を抱かざるを得ない。馬氏はいまも、尖閣諸島は中華民国の領土だと主張する。台湾が尖閣問題で中国と対日共闘するようなことがあれば、日台関係は最悪となろう。

 台湾は日本の生命線でもある。その台湾の変化に、従来以上の関心を持ち続けていきたい。
 ↑ここまで

 読売も産経と似た論調だが、一体化に関しては余り心配していない感じだ。対日関係の悪化懸念や東アジアの安全保障との関わりに言及しているのは当然といえる。

 ↓ここから
 馬氏の課題は、今年初めの立法委員選挙で圧勝した国民党が安定多数を占める立法院と連携しながら、不振が続く台湾経済を立て直すことだ。

 馬氏が提唱する中国との共同市場の創設には、中国も呼応してくるだろう。だが、あまりに一体化を急いだりすると、台湾住民から強い拒否反応も予想される。

 日本との良好な関係をめざすとしている馬氏だが、尖閣問題では日本の領有権に対して、厳しい見方をしている。対日姿勢も、注視したい。

 台湾の行方は東アジアの安全保障にもかかわる。慎重な舵(かじ)取りを求めたい。
 ↑ここまで

 毎日は、馬氏の勝利は中国との統一が支持されたことにはならないと釘を刺し、野党となる民進党の責任は重いと書く。但し、日本との関係や、安全保障については一切触れていない。

 ↓ここから
 中国は、対話の相手として馬政権を歓迎するだろう。国民党は「一つの中国」の原則で合意できる。さらに立法院で多数をとれなかった陳政権と違い、議会の絶対多数を制し強力な執行力を持つからである。

 だが、馬氏の勝利は中国との統一が支持されたことにはならない。馬氏は台湾意識を代表することに成功したのである。立法院選挙の結果が示すように、国民党の支持基盤が、大陸出身者から、台湾出身者へ広がったのであり、台湾有権者の意識が中国との統一に寄ったわけではない。

 台湾の政治にとって重要なことは、むしろ弱体化した民進党が次に政権交代可能な勢力を回復できるかどうかだろう。新台湾人の党に衣替えした国民党に対して、台湾独立以外の対立軸を示せるか、野党となる民進党の責任は重い。
 ↑ここまで

 朝日は、国民党の返り咲きを民主化・独立からの後退ととらず「台湾政治の成熟を見て取ることができる」という。そして「中台の関係は安定の方向に進むと予想される」と書く。弱みを見せたらそこを更に攻撃するというのが、中国のやり方だ。幾らODAや技術支援や謝罪をしても、日中友好が実現できなかったことをみても明らかである。朝日新聞の「安定」というのは、中国による台湾の吸収(侵略)を指している。朝日新聞は独裁政権による「安定」を望んでいるのだ。さすが人民日報と提携しているだけある。

 また朝日は「中台間の緊張緩和は、この地域の安定を望む日本や米国にとっては好材料だ」という。どういう事か。緊張を作っているのは中国に他ならないのに。チベットもガス田も毒餃子もそうだろうが。

 朝日新聞には、事実を客観的に報道し、偏向した社説を見直すなど、信頼感を増すための努力をしてもらいたい。朝日が中国に言うのと同じで、言うだけ無駄だが。

 ↓ここから
 初の台湾出身の総統となった国民党の李登輝氏のもとで90年代、民主化が進んだ。8年前の選挙で、初めて野党民進党の陳水扁氏に総統の座を奪われた。

 その国民党の返り咲きである。かつての独裁政党から様変わりしているのはむろんだが、住民の間に拒否感がないわけではない。それが乗り越えられたところに、台湾政治の成熟を見て取ることができる。進化の歯車がまた一つ回った印象である。
 (中略)
 中台の関係は安定の方向に進むと予想される。中国との融和をはかる国民党の政権復帰を、中国側は歓迎しているに違いない。だが、チベット騒乱で台湾世論の反発は強まっている。大陸経済にのみ込まれるのではないかという懸念も抱いている。性急な接近はかえって摩擦を呼び起こしかねないことを中国側は常に頭に置いておくべきだろう。

 中台間の緊張緩和は、この地域の安定を望む日本や米国にとっては好材料だ。中国には、台湾の対岸に並べたミサイル群を撤去し、海軍力の増強を見直すなど、信頼感を増すための努力をしてもらいたい。
 ↑ここまで

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