ミャンマーに厳しく北朝鮮に甘い朝日新聞
朝日新聞10月9日の社説は「ミャンマー―長井さんの遺志を継ぐ」だ。
ミャンマーは1988年からずっと軍事政権が続いている。朝日新聞だけでなく各マスコミは何を今更騒いでいるのかと思う。日本人が射殺されないと問題にしないのか。
とはいえマスコミが騒いでいるくせに政府の対応は鈍い。何ら抗議していないに等しい(福田首相でなければどうだっただろうか)。朝日新聞の社説にあるように、政府は援助凍結を含め厳しく対応すべきである。でなければ軍事力を行使できない日本が、日本人の安全をどうやって守れるのか(朝日はそこまでは言っていない。単に軍事政権に反対しているだけと思われる)。
↓ここから
どの兵士が、どんな命令を受け、なぜ撃ったのか。日本政府は真相の究明を軍政当局に強く要求すべきだ。彼が撮影していたビデオカメラなどの返却も求めなければならない。
日本は同時に、対ミャンマー援助を再検討する必要がある。政府は一部を凍結する方針だが、まず「対話を通じての民主化促進」というこれまでの援助政策の失敗を認めることだ。
その上で、どんな目的で何を継続し、何を凍結するのか、はっきりさせるべきだ。「軍政へのてこ入れ」のような援助はきっぱりと止めなければならない。
↑ここまで
朝日新聞は社説で、国連の無能力さを書いている。中国など戦勝国5大国の意見が一致しないと何も出来ない。民主党の国連偏重主義など成立しないのは自明である。朝日は意識してはいまいが。
↓ここから
調査するにせよ、民主化への圧力をかけるにせよ、主な舞台はやはり国連だ。事務総長特使のガンバリ氏は軍政当局のタン・シュエ議長らと現地で会い、安全保障理事会に報告した。今週には議長声明が採択される見通しだ。
従来は、中国などの反対でミャンマー問題をまともに議論することすらできなかった。それを考えれば前進ではあるが、満足はできない。
↑ここまで
朝日新聞は、日本のミャンマーへの援助について次のように書く。北朝鮮についても同じことが言えるはずだ。もちろん朝日新聞は北朝鮮については、反対に援助をせよと言っている。主張に全く一貫性が無い。都合により書き換えているだけである。信用できるか?
↓ここから
日本は同時に、対ミャンマー援助を再検討する必要がある。政府は一部を凍結する方針だが、まず「対話を通じての民主化促進」というこれまでの援助政策の失敗を認めることだ。
↑ここまで
もっと言うと、日本の隣には世界最大の軍事独裁国家があるではないか。中国のことだ。そちらの方が余程脅威である。
« 死刑制度廃止を目論む朝日新聞の社説 | Main | 首相に北朝鮮支援を求める朝日新聞社説 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 中山成彬氏による「従軍慰安婦」問題捏造の説明(2014.09.20)
- ヘイトスピーチ規制を働きかけているNGO団体の正体(2014.08.24)
- 朝日新聞「慰安婦検証―問題解決の原点に返れ」という論点スリカエ社説(2014.06.21)
- 靖国放火犯の釈放を隠す朝日新聞(2013.01.06)
- 「アジアの国境―繁栄わかちあう知恵を」と領土を共有しろと言う朝日新聞(2013.01.06)
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74706/16719502
Listed below are links to weblogs that reference ミャンマーに厳しく北朝鮮に甘い朝日新聞:
» 対ミャンマー援助で日本政府が困難な立場に [インドア アンテナ]
ミャンマーの反軍政デモ鎮圧時に日本人記者が死亡したことを受け、日本政府は対ミャンマー援助で困難な立場に立たされている。政府関係者などによると、日本政府は、アジアにおける中国の影…… [Read More]
» 米専門家チーム、核施設無能力化に向け北朝鮮に出発 [インドア アンテナ]
北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の合意文書に基づき、米国の核査察専門家チームが9日、北朝鮮に向けて出発し、北朝鮮核施設の無力化に向けて、重大な局面を迎えた。 当局者によると、8…… [Read More]
» アルゼンチンの軍政に協力した司祭に「終身刑」 [インドア アンテナ]
アルゼンチンの軍事政権(1976-83年)下で殺人や誘拐、拷問などに協力していたカトリック司祭が9日、終身刑を言い渡された。 判決を受けたChristian Von Wern…… [Read More]