September 2015
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

Recent Trackbacks

無料ブログはココログ

新・独書リスト

音リスト

« 朝日新聞が「金大中事件―醜い事実を直視しよう」って、日本に向けて言うことではない | Main | 日教組組織率と全国学力テスト結果との関連を調べてみた »

October 26, 2007

全国学力テストの結果についての各紙社説

 10月25日の各紙朝刊に、全国学力テストについての社説が載っている。タイトルを列挙する。

 産経:全国学力テスト 競争封ぜず学力の向上を
 読売:全国学力テスト “宝の持ち腐れ”にしてはならない
 毎日:学力テスト結果 そして文科省は何をするのか
 朝日:全国学力調査―これならもう要らない

 産経と読売は、結果を受けて学力向上に努めよという姿勢だ。学力向上には適度な競争が必要なのは言うまでも無い。

 毎日と朝日は、全国学力テストなど不要だという姿勢である。特に朝日はタイトルにもはっきりと書いている。

 各紙の社説から抜粋しながら意見を書く。

 産経:
 ↓ここから
 なぜ学力の差がでるのか。例えば沖縄では、今回同時に行われた学習時間や生活習慣などの意識調査で、宿題を出す学校が少なく家庭学習の時間が少ない傾向があった。

 一方で成績がよかった秋田では、夏休みの補習などを行っている学校が多く、地道な学力向上策が効果をあげているともいえる。

 全国レベルと比べ地域や学校がどの位置にいるかが分かる全国一斉テストの利点を生かし、学力向上策を競ってほしい。成績の良い学校や教委の取り組みも参考になるはずだ。

 教育界には相変わらず競争や評価を嫌う体質がある。今回の学力テスト実施前にも一部教職員組合が妨害するような動きがあったのにはあきれる。

 教師が独り善がりの授業をしていないか、家庭でしっかり勉強しているか、今回の結果を率直に受け止め学力向上につなげたい。
 ↑ここまで

 学力の低い都道府県は他府県の良い所を見習って、学力向上に努めるべきだ。

 読売:
 ↓ここから
 子どもたちの学力や学習環境に関する膨大なデータが得られた。これをどう教育の改善と学力向上につなげるか。徹底した分析と、その有効活用が今後の課題となる。

 子どもの学習環境や生活習慣と、学力の関連性についても分析した。毎日、本を読む子は国語の正答率が良かった。家できちんと宿題する子、朝食をしっかりとる子も正答率は高い。各家庭で子どもの生活環境を改善することが大事だ。

 懸念されるのは、「競争の激化」「学校の序列化」の批判を恐れるあまり、多くの自治体が過剰なほど結果公表に慎重になっていることだ。

 このため、自校の平均正答率などを全国や都道府県単位のデータと比べるのがせいぜいで、自校のある市区町村や、県内他地域のデータなどとの違いは検証できない学校も出てくる。これでは全国津々浦々きめ細かい調査をした意味が薄れないか。保護者の関心も強いだろう。

 全国学力テストの結果は、子どもの学力の一面を示すものに過ぎない。そう関係者も理解して臨んでいるから、43年前まで実施されていた学力テストのような、試験対策での過熱もなかった。

 適度な競争は子どもの学習意欲を高め、学力向上を後押しする。テスト結果を、宝の持ち腐れにしてはならない。
 ↑ここまで

 学校単位で結果を出さないと、具体的な対策が取りにくいのではないか。テスト結果の詳細の公表を求める。

 毎日:
 ↓ここから
 文科省は全校、全児童生徒、全地域の状況を詳細につかむことで教員の重点的配置などきめ細かい支援ができるという。だがその「細かさ」ゆえに悉皆調査は精神的圧迫を現場に与えやすく、学校が子供たちに準備勉強をさせたり、成績の振るわない子を当日休ませるなどのゆがみも生じかねない。昭和の学テでそれがあり、廃止の一因になったが、今年東京都足立区で発覚した「誤答修正指導」などもその陥りやすい落とし穴を如実に物語っているではないか。

 これは成績(正答率や傾向)をどう扱うかという問題にからむ。文科省は各校が自校の結果をどうするかは裁量に任せている。保護者らから開示要求されることも予想される。だが、いきなり数字が歩き出しては「序列化」になるだけだろう。開示は、成績を詳細に分析し指導改善にどうつなげるかを示す具体的な計画とセットでなければならない。現場の教員、保護者らがこの共通認識を分かち合えば、有効に生かせるはずだ。
 ↑ここまで

 足立区での「誤答修正指導」という稀なケースを持ち出して、43年前までのような「試験対策での過熱もなかった」(読売)事実を正反対に印象付けようとしている。社説は事実を元に書くのが常識である。

 朝日:
 ↓ここから
 ・基礎的な知識に比べて、活用する力が低い。

 ・全体として都道府県別の差は少ないが、沖縄など一部に低いところがある。

 ・就学援助を受けている子どもの多い学校の成績が低い傾向がある。

 同時に実施した生活習慣調査を重ね合わせると、こんな傾向もみられた。

 ・家で宿題をする方が点数が高い。

 ・朝食を毎日食べる方が点数が高い。

 文部科学省は今回の結果を各都道府県に通知し、今後の取り組みに生かしてもらうという。

 しかし、これらのデータに新味があるだろうか。ほかの調査ですでにわかっていた傾向が大半ではないか。
 ↑ここまで

 これらの傾向があると推測されていたかもしれないが、実証するには全国でテストをするしかない。科学的な結果より想像や思い込みを重視するのか。それではまともな教育行政など出来ない。

 ↓ここから
 都道府県ごとの格差はなぜ生まれたのか。少人数授業の効果はどうか。これらの点について文科省は、一概には言えないので地元自治体の分析を待ちたいという。肝心なところを地域に委ねるのであれば、全国一律に調査する意味はあるまい。狙いをしぼって、自治体ごとに継続的に調査する方が効果的だ。
 ↑ここまで

 日本では日教組などの反対により教育現場に文科省の指導が十分に行き届かないので、都道府県により教育の実態は様々である。だから文科省は詳細については地元自治体の分析に委ねたのではないか。成績の悪かった都道府県はそれぞれの実態を見直し、改善する必要がある。全国一律に調査する意味が無いというのは暴論である。

 要は、朝日は「国家権力」による教育への介入が嫌なのだ。すなわち、朝日新聞の読者が多い日教組を擁護しているだけである。

 今回のテストによる順位と、日教組の組織率の間に何らかの関係が有るのではないか。日教組の強い都道府県は成績が低いとか。

« 朝日新聞が「金大中事件―醜い事実を直視しよう」って、日本に向けて言うことではない | Main | 日教組組織率と全国学力テスト結果との関連を調べてみた »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74706/16879033

Listed below are links to weblogs that reference 全国学力テストの結果についての各紙社説:

» ( 全国一斉テスト )についての最新のブログのリンク集 [クチコミコミュニケーション]
全国一斉テストに関する最新ブログ、ユーチューブなどネットからの口コミ情報をまとめてみると… [Read More]

« 朝日新聞が「金大中事件―醜い事実を直視しよう」って、日本に向けて言うことではない | Main | 日教組組織率と全国学力テスト結果との関連を調べてみた »