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February 15, 2007

6カ国協議合意についての各紙社説

 14日の各紙朝刊に6カ国協議合意についての社説が載っている。産経、読売、毎日、朝日の4紙の社説を読み比べてみた。合意を好意的に捉えているのは、いつもの1紙だけだ。北朝鮮の意見を代弁しているかのようだ。

 各紙のタイトルを列挙する。それだけでも内容は想像できるだろう。

 産経: 6カ国協議合意 政府は今後も原則を貫け
 読売: 6か国合意 『北』の核廃棄へ道筋が見えない
 毎日: 6カ国協議 実行するまで信用するな
 朝日: 6者合意 核放棄につなげてこそ

 最も冷静に分析しているのは、読売だと想う。そして最も空虚なのが朝日だ。「『核』を動かすことで『拉致』の活路を開く。そんな取り組みを求めたい」と結んでいるが、そんなことが実現できるのなら拉致問題など既に解決できているだろう。机上の空論というか、取って付けたような文章である。

 また、「北朝鮮の核放棄が実現に向けて動き出すとすれば、日本も積極的にかかわっていくべきだ」と言う。正に「バスに乗り遅れるな」と言っているのと同じだ。日本は従前の姿勢を貫けばよい。

 困ったことにというか、情けないことに、自民党からもこのような意見が出ているという。自民党のアジア外交・安保ビジョン研究会(加藤紘一会長)で、「核と拉致はワンセットだという思考を切り捨てないといけない」という意見が出されたのだ。出席者は加藤氏、山崎拓氏、中谷元氏ら。(産経新聞より)

 安倍首相は「バスに乗ることで誰を置いていかなければならないか、よく考えてもらわないといけない」と述べた。(同) その通りだ。

 以下に、各紙の社説から抜粋する。

●産経

 北朝鮮の核問題などを協議する6カ国協議が難交渉の末、何とか合意に達した。しかし、その内容には不安や不透明な部分も多い。今後は、北朝鮮のすべての核廃棄をいかに確かなものにしていくかが課題だ。間違っても、北に抜け穴を利用した核兵器開発の続行や時間稼ぎを許してはならない。

 協議の過程で、日本が拉致問題にこだわるあまり、全体の交渉の中で日本だけが孤立する、との指摘がなされたが、無用な心配だ。拉致という国民の命がかかわる問題では、妥協することの方が、国内的、国際的な信用を失う。孤立を恐れず、むしろ孤高を保つ気概こそが必要だ

 13日の合意は当面の危険を除去する必要からやむをえない面もあったが、結局は北朝鮮が意図的に作り出した核実験を含む「悪事」に対し、5カ国が見返りを与える不条理な図式がまかり通った。遺憾である

●読売

 北朝鮮の核廃棄実現へ、これで確かな道筋を描けたのか。大きな懸念が残る合意である。

 だが、日米はウラン濃縮を含むすべての核計画の「完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄」を求めてきた。その目標を達成する立場からは、ほど遠い結果だ。

 金正日政権は、核実験の強行にもかかわらず、エネルギー支援と米国との協議開始の果実を得た。外交的な“勝利”とみなすだろう。

 今回の合意も、濃縮ウランを使った秘密の核開発計画に言及していない。これでは、反古(ほご)になった1994年の米朝核合意の轍(てつ)を踏まないか、不安だ。核施設の解体や、核兵器とプルトニウムの廃棄プロセスはまったく明らかでない。

 最も重大なのは、今回の合意が、北朝鮮の核開発の停止を意味しないことだ。核実験の中止も約束していない。核兵器の小型化、弾頭化を進めて、核ミサイル開発に成功すれば、ノドン・ミサイルの射程内にある日本にとっては、一層深刻な事態となる

 国連の制裁や、日本独自の制裁は、核実験の強行に対するものだ。核放棄が明らかでない以上、継続は当然だ。

●毎日

 北朝鮮に核施設を廃棄させる、その見返りに5カ国がエネルギーを支援するという基本構図は、かつてホゴにされた枠組み合意とあまり変わらない

 だが、北朝鮮は05年9月の6カ国協議で「すべての核兵器と現存する核計画の放棄」を約束した。それにもかかわらず1年後には核実験を実行し裏切ったのである。まず60日後の結果を見なければ、北朝鮮が本心から核放棄に応じたと判断するのは早い。

 初期段階措置と、それ以後に分けたことも、支援重油の食い逃げを防ぐかもしれないが、北朝鮮にとってはごね得戦術に出る機会が増えただけかもしれない。

 日本政府は、今後、拉致問題を6カ国協議の場にどのように持ち出すか、という難問に直面する。合意文書で関係国による5作業部会の設置が決まった。日朝国交正常化部会もできる。1部会だけの遅れが許されないかのような表現もあり、拉致問題封じ込めになりかねない。慎重に対応すべきだ

●朝日

 北京で開かれていた6者協議は、核放棄を目標に関係国が当面取るべき行動をまとめた合意文書を発表した。

 これまでの流れを完全に逆転するかのような、前向きの内容が盛られている。

 核をカードに瀬戸際外交を続けた北朝鮮を支援することに反発はあろう。だが、核実験にまで進んでしまった現状を打開するには、見返りを組み合わせて互いに妥協するしかないのも現実だ

 悩ましいのは日本の対応だ。政府は、拉致問題で進展がない以上、当面の重油支援の経費負担には応じないという。

 だが、いずれにしても北朝鮮の核放棄が実現に向けて動き出すとすれば、日本も積極的にかかわっていくべきだ。安全保障上の大きな国益がそこにかかっているからだ

 「核」を動かすことで「拉致」の活路を開く。そんな取り組みを求めたい

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