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November 15, 2006

駄々が通用する韓国社会

 朝鮮日報のページに「『駄々』が通用する韓国社会」というコラムが載っていた。客観的に韓国人の気質が書かれている珍しいコラムだ。珍しいので引用しておく。出来れば日本に対してもこれ以上駄々をこねるのを止めて欲しいと思うのだが、それは又別の話なのだろう。

 ↓ここから
 年のころは4歳くらいだろうか。デパートのおもちゃ売り場で奇声を上げながら床に寝転がって駄々をこねる子どもを見掛けた。両親がどう対応するのか見守っていると、最初はしかりつけ、続いてなだめに転じ、結局はおもちゃを買ってやってしまった。ところがその子どもは驚くべきことに「昼寝していたのに起こしたママが悪い」と言い、おもちゃを買ってもらったことを感謝するどころか、母親をたたきまでした。

 子どものこうした症状を専門用語で「強度のかんしゃく」という。専門家らはこの「かんしゃく」を直すには、「厳格な原則を決め、してよいことと悪いことを区別し、どうしても駄目なら隔離してあきらめるまで放置し、反省するようしむけなければならない」と言う。先進国であるほど、多くの親たちがそうした対応を取っている。

 反対に子どもがかわいいからとやり過ごせば、衝動を調節するすべを身に付けることができず、成人すると反社会的な人格障害にまで悪化することがある。

 もし適切な人格形成過程を経ずにその「かんしゃく」を抱えたまま大人になった人たちが集団で「かんしゃく」を起こせばどうなるだろうか。街頭デモや労使紛糾の日常化、はたまた最近の北朝鮮の核開発問題を見れば、韓国社会の健康度を左右するキーワードこそ、まさに「かんしゃくのコントロール」であることが分かる

 「かんしゃく」を「闘争」という言葉で美化して、やみくもに駄々をこねながら自分の主張を貫徹させる集団と、彼らに適切に対処できず、結局はおもちゃを買い与えながらも、感謝はされない政府や企業。現代自動車の労使紛糾が毎年繰り返される背景には、集団的「かんしゃく」を原則にのっとって適切に処理しない風土が存在している。

 記者は昔、現代グループを取材して「今年も自動車部門でストライキがあるが大丈夫か」と経営陣に尋ねた際に、そののんびりした返事に驚いたものだ。そのとき聞いた回答は「新聞はこの問題をあまり大きく書き立てないでほしい。現場の労働者も時々ストレスを発散する機会がないと」というものだった。

 当時、労組が権利主張の範囲を超え、利己的な要求を行い始めたにもかかわらず、ストライキに寛大だった経営陣は微温的な対応を取った。現代自動車は現在、全国民主労働組合総連盟(民労総)の投票結果次第では、15日からまたストライキに見舞われそうな状況だ。

 「かんしゃく」を起こす人やそれを擁護する人たちは、母親を逆恨みする子どものように、何でも他人のせいにするのが習慣になっている。政府が不動産政策の失敗をメディアの責任だとしているのもその一例だ。

 北朝鮮の核実験も、北朝鮮当局の「かんしゃく」に加え、韓国政府が北朝鮮支援を逆手に取られたというのが1次的な理由であるにもかかわらず、まったく筋違いのところに原因を探している

 子どもの「かんしゃく」を矯正するには、周囲の協調が肝心だ。もしも両親の間で意見が異なれば、子どもは「押し通せる」と考える。3、4歳の子どもでもその程度の判断ができるのに、老獪(ろうかい)な北朝鮮指導部がそうしたすきを見逃すはずがない。

 北朝鮮を相手に各国が「原則をはっきりさせよう」としているのに、韓国政府だけはそれに従わないという。北朝鮮に温情を示せば示すほど、北朝鮮は自らの衝動を調節するすべを失い、その結果国際社会で人格障害者として扱われることになる。原則をもって対処することこそ、同じ民族である北朝鮮のためにもなる。

 真の民主主義は「妥協の原則」は尊重するものの、「原則の妥協」は拒むものだ。先日、法務部長官は「『駄々』が通用しない社会を作る」と宣言した。「駄々」こそ、「かんしゃく」症状そのものだ。現実には市民に不便を強いる街頭デモがいまだ絶えることはなく、近く民労総のゼネストも予定されている。

 こうした状況の中、最近起きた外国語大労組のストライキは大学側が「法と原則の順守」を示したことで終結した。「かんしゃく」が横行する韓国にあって、こうした成熟した対応が見られたことを不幸中の幸いだと思う。

チェ・ホンソプ記者(産業部)
 ↑ここまで

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