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August 10, 2006

もはや論理も何も無い天声人語

 8月10日の朝日朝刊の「天声人語」で、チンギス・ハンのモンゴル帝国や元寇について書いている。

 モンゴル帝国は周辺諸国や東欧にとっては侵略者だ。元寇も日本から見れば侵略戦争で鎌倉幕府滅亡の一因になった。更に言うと、元軍を手引きして対馬に攻め込んだのは朝鮮(高麗)であった。天声人語では、このような事実に一切触れない。そして鎌倉幕府や御家人ではなく、元の兵士を思いやる。

 「同じ13世紀、チンギス・ハンの孫フビライは鎌倉時代の日本に遠征軍を送る。文永・弘安の役で、いずれも失敗した。望郷の念を抱きつつ倒れた兵士もあっただろう」。

 そして、北条時宗は円覚寺を建立し敵味方の区別無く弔ったという。これは日本人の美徳である。時代は変わるが、豊臣秀吉が朝鮮へ出兵した際、朝鮮兵の首のかわりに耳を持ち帰ったが、供養のために耳塚がつくられている。(ある歴史教科書では、耳を殺ぎ落とすという残虐行為の証拠として書いているが。)

 天声人語は、だが「靖国」は違うといいたいのだろう。そして敵味方の区別なく弔える施設を作れと言っているようだ。次の通り。

 「今日、小泉首相がモンゴルに飛び立つ。星空の下で、元寇の時代にも思いをはせてもらいたい。自、他国を問わない弔い方は、現代の追悼のあり方にも示唆を与える。誰であれ、いやしくも一国を代表する人物なら、他国の戦没者の思いにも目を向けるべきだろう」。

 最後に「誰であれ、いやしくも一国を代表する人物なら、他国の戦没者の思いにも目を向けるべきだろう」と書くのなら、中国や韓国にも、日本の戦没者の思いに目をむけるように言うべきだし、「反日」記念館などではなく、両国の戦争犠牲者の追悼施設を中国や韓国に作るよう勧めればどうか。

 まず相手にされないだろう。だが中国や韓国は同じ事を日本に対して要求し続けているのだ。

 こんな文章が入試に出されたら、受験生がかわいそうである。以下引用。

 ↓ここから
 「夏のあらゆる星座が、われわれにいどみかかるようにして出ている」。司馬遼太郎さんはモンゴルで、満天の星に押しひしがれるような体験をした。「うかつに物を言えば星にとどいて声が星からはね返ってきそうなほどに天が近かった」(街道をゆく・モンゴル紀行)。

 大草原を渡る風、空に浮かぶ雲、果てしない大地。詩人ナツァクドルジがうたう。「広く大いなる荒野原/南のかたをさき守る砂丘の海原/これぞわが生れしふるさと/モンゴルの美しきくに」(田中克彦『草原と革命』晶文社)。

 チンギス・ハンがモンゴル帝国を創設して今年で800年になる。帝国はアジアから欧州にまで版図を広げた。そのころ西に遠征したと思われる兵士が、白樺(しらかば)の樹皮に書き残した望郷の詩がある。「今やときぞ、我とびたたん/我は呼びかく/我が母に、何にもましていとしき母に……今こそ我、故郷に帰らん」

 同じ13世紀、チンギス・ハンの孫フビライは鎌倉時代の日本に遠征軍を送る。文永・弘安の役で、いずれも失敗した。望郷の念を抱きつつ倒れた兵士もあっただろう。

 この元寇の後、北条時宗は鎌倉に円覚寺を開創した。蒙古襲来による死者を、敵味方の区別なく弔うことが建立の一因だという。

 今日、小泉首相がモンゴルに飛び立つ。星空の下で、元寇の時代にも思いをはせてもらいたい。自、他国を問わない弔い方は、現代の追悼のあり方にも示唆を与える。誰であれ、いやしくも一国を代表する人物なら、他国の戦没者の思いにも目を向けるべきだろう。
 ↑ここまで

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